股関節の動きの悪さが「腰痛」の引き金になる!?

「そういえば、この腰痛が起きる前に股関節に違和感があったなぁ」と感じている皆さん。腰のマッサージや筋肉をストレッチしても、その腰痛は改善されなかったのではないでしょうか。なぜなら、その腰痛の原因は股関節にあるからです。
腰痛を改善するために、股関節の違和感との関係を確認し、原因を理解していきましょう。
腰痛には「前兆」がある!?
日本人の約84%が一生のうちに経験すると言われている腰痛。ストレッチなどをしても、なかなか腰痛が改善されないという声も多く耳にしますが、実は腰痛の原因は、腰以外にある事が多いみられます。
その1つが股関節です。見極めるポイントは、「腰痛の前兆として、股関節に筋肉の固さやひっかかり、つまるような違和感」があったかどうかです。
股関節と腰は部位が近く、痛みが出た部分を指し示す境界線が曖昧です。そのため、実際には股関節に痛みや違和感が出ていても、「腰周りに違和感があるなぁ」などと感じる方もいらっしゃいます。
そもそも「股関節」とは、どのあたりにあるのでしょうか?その位置と役割を確認し、腰痛の解消につなげていきましょう。
股関節の位置とその役割
①股関節の位置
股関節は、いわゆる「鼠径部(そけいぶ)」と呼ばれる足の付け根のあたりを指します。
股関節は骨盤と大腿骨(太ももの骨)の継ぎ目部分です。「寛骨臼(かんこつきゅう)」という骨盤のおわん状のくぼみに、大腿骨の先端である「大腿骨頭(だいたいこっとう)」がはまり込んでいます。そして、このまわりを分厚い筋肉が覆っています。
この股関節は、私たちの体で最も重要な関節の一つで、足を自由に動かすために必要不可欠です!!

②役割
(1)歩行や走行を支える
股関節は、足を前後や左右に動かすことが出来るため、歩いたり走ったりする際に重要な役割を果たします
(2)体重を支える
立っているときや歩くとき、股関節は体重を支える役割を担います。股関節が正しく働くことで、体全体のバランスを保つことができます。
(3)柔軟性や可動域を生み出す
股関節は可動域が広いため、座る、しゃがむ、足を上げるなどさまざまな動きが可能です。この柔軟性によって、日常生活のさまざまな動作がスムーズに行えます。
股関節に疲労がたまったり、動きが悪くなる原因「歪み」とは?

股関節に疲労がたまったり、動きが悪くなる大きな原因は、「歪み」です。
日常生活の中で、股関節に歪みを作ってしまう大きな原因に「座り方」があります。
女性の場合は、横座りや女の子座り、男性の場合はあぐらなど。また、イスに座って足を組んだり、立っている時に片足に体重をかけるのも、歪みを作り出す原因です。
もちろん、足を組まないように気を付けている方も、多いでしょう。けれども、座り仕事が長いと、それだけでお尻の筋肉が固くなり、動きを悪くしてしまいます。
こうした筋肉の固さがあると、本来の正しい状態で身体を使うことができません。周りの筋肉を無理に使った状態で運動などをすれば、筋肉は余計に固くなってしまいます。
当然、筋肉が固くなれば関節も固くなり、股関節の動きが悪くなるので、その負担が腰にかかることで腰痛へと変わっていくのです。
歪みを改善するにはどうすればいいのか
歪みを改善するには、まず骨盤の歪みを解消する必要があります。
股関節は骨盤の凹みに、はまるような形をしているので、骨盤が左右に傾くと、傾いた側の股関節により大きな負荷がかかります。そのままの状態が続くと、疲労の蓄積や動きの悪さに繋がるのです。
次に、疲労で固まった筋肉、動きが悪くなった関節を、正常な状態に戻していきます。そして間違った使い方を修正し、動作中の正しい動きをカラダに思い出させるのです。下半身だけでなく、上半身の状態も確認を怠らないようにしましょう。特に肩の高さや肩甲骨の位置が乱れているケースが多く見受けられます。骨盤の歪みは解消したのにまだ痛みや違和感が残っている時は上半身の状態を確認しましょう!!
まとめ
いかがでしたか?腰痛や股関節の違和感が、なかなか改善しない理由がおわかり頂けましたか?こうした痛みや、違和感の原因であるカラダの歪みを改善させることで、手術などを行わなくても、症状を解消することができるかもしれません。
ただ今回のケース以外にも関節自体の問題もあります。腰痛の方も、そうでなくても股関節に違和感があるという方も、症状がひどくなる前に是非当院や整形外科を受診する事をおススメします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。次回の投稿をお楽しみに
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